【美しい文字の書き方】「間架結構法」でイメチェンしよう

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【美しい文字の書き方】「間架結構法」でイメチェンしよう

「間架結構法」(かんかけっこうほう)という言葉をご存じでしょうか。

日本習字の生徒部の8段昇段試験の理論試験でも出題されるとかなんとか(私はそこの事情はよく分かりません)。そういうわけで、習字を習っている小中学生でも知っておきたい書道用語の一つです。

今回は「間架結構法」とは何かをご紹介します。

「間架結構法」って何?

間架結構法とは、書道用語で縦画2本を膨らませて見せたり反らせて見せたりして、文字を形作る書法のことです。

さらに3つに分けると、「直勢」(ちょくせい)、「背勢」(はいせい)、「向勢」(こうせい)に分けられます。

直勢…縦画2本を平行に並べる書法です。変化に乏しく見えるので、あまり使われません。

背勢縦画2本を外側に反るように並べる書法です。文字全体が引き締まり、カッコよく見えます。

向勢縦画2本を内側に膨らませるように並べる書法です。文字全体が丸くなり、柔らかく見えます。

書道の書法「間架結構法」

縦画2本の組み立てで印象を変える書法なので、もんがまえだけでなく、「日」や「春」などでも同じような書法を使うことができます。

下の画像は、当サイトで公開している「春」のフリー素材ですが、こちらも「日」の部分を向勢で書いて、柔らかい印象になるように書いています。

行書の筆文字フリー素材「春」
当サイトの「春」のフリー素材

いかがだったでしょうか。

縦画2本の組み立て方ひとつで、文字全体のイメージチェンジをできるようになります。

れっきとした、理論試験に出題されるような書法のひとつなので、覚えておいて損は無いでしょう!