【美しい文字の書き方】終筆の突き出し方に注目!「口」と「日」は僅かに違う!

今回は、脱初心者~中級者くらいにペン習字をステップアップした方むけの内容となっています!
今回ご紹介するのは、「口」と「日」の終筆の突き出し方についてです。
教室で習っていると教えられると思いますが、独学だと見落としやすい細かなポイントです。
ホールペン字で解説していますが、毛筆でも同じように応用できます。
「口」と「日」では終筆の突き出し方が違った
「口」と「日」の終筆の突き出し方の違い
同じ外見が□(しかく)でも、手書きすると「口(くち)」と「日」では右下部分の終筆の突き出し方が違います。
それぞれの漢字の右下を見てみてください。「口」は右方向に、「日」は下方向に突き出ています。
左下はいずれの漢字も下に突き出ています。

ただし、一般的なフォントでは「口」も下に突き出ていることが多いので注意!上の画像とか。
このように、突き出る方向に違いがあるのは、「口」は折れる画(2画目)と最終画(3画目)を続けて書くから、「日」は折れる画(2画目)と最終画(4画目)を続けて書かないからです。
くずして書いてみると分かりやすいです。

「口」パターンと「日」パターン
前述のとおり、「口」のように、折れる画と横画を連続して書く場合は右に突き出る、連続して書かない場合は下に突き出ます。
他の文字でも、右に突き出す「口パターン」と下に突き出す「日パターン」の漢字を見てみましょう。
「知」も「騒」も、折れる画と横画は連続して書くので右に突き出ます。漢字が複雑になっても、理論は一緒です。

「都」に含まれている日や「猫」に含まれている田は、折れる画と横画は連続して書かないので下に突き出すパターンです。

「くにがまえ」は「日」パターン
「くにがまえ(「国」、「図」などの部首)」は「日」と同じく、下に突き出します。

なぜなら、くにがまえの横画(最終画)は2画目に続いて書かないからです。
くにがまえの漢字は、1,2画目を書いて中身を書いてから、横画を書きます。
上の画像は「園」と「回」ですが、くにがまえの中に入っている「口」はいずれも右に突き出ている点も押さえておきましょう。連続して書く部分だからですね。
理論的に説明すると、書き順が意外と大事なことが分かりますね。