3500円の筆vs100円の筆で目利きチェック!筆は値段で変わる?

書道用具の雑学大筆

あけましておめでとうございます。

2019年に開設した「岳城劇場」は、昨年250点以上の透過png筆文字のフリー素材を公開しました。年賀状や広告、イラストやゲームなどの創作物に使える素材を今年も筆文字フリー素材集で公開していきますので、よろしくお願いします!

本日の更新は素材でなく記事になります。

3500円の筆vs100円ショップで買った筆

ここからが本題でございます。下の画像のA、Bのうちどちらがより高い方の筆で書かれた書なのか見分けられるでしょうか!?

ひとつは3500円の筆。一般的な教育書道の筆よりは少しグレードの高い筆です。書道をしていくうえで必要な、筆の弾力性や毛の質をきちんと兼ね備えています。

片や比べるのは100円ショップの筆。書道やデザインに使えると書かれていました。

さて、どちらが3500円の筆で書かれた作品でしょうか…?

3500円ve100円の筆の目利きチェックA
3500円ve100円の筆の目利きチェックB

正解は…?

さて、お分かりいただけたでしょうか。







正解はでした

100円の筆とはどこが違う?

正直、ぱっと見で違いはよく分からないと思います。
だからといって100円の筆でも事足りるのかと言われると、これが全く違うのです。

とにかく、3500円の筆の方が断然書きやすいです。
今回使用した筆はどちらも材質は羊毛と馬毛でできているのですが、筆の作りが全く異なっていました。

100円の筆の方はおそらく羊毛の割合が多いのか、とにかく柔らかい。が、もう少し硬さが無いと書きにくいかもという印象を受けました。
一方、3500円の筆の方は筆の芯にしっかり馬尾毛が使われていて、外側は柔らかく、内側は硬質な作りとなっています。芯の部分がしっかり硬いことで、鋭い線が書きやすくなったり、弾力の効いた線が書けるようになったりしています。

改めてBの方を見ると、始筆やハネが鋭く書けているかと思います。

また、墨の含みやすさも3500円の方が良く、100円の筆の方は一文字書くだけで途中で墨が足りなくなったと感じ、文字の途中で墨つぎ(禁忌)をしてしまいましたが、3500円の筆は最後まで墨が足りないと感じることなく、スムーズに書けます。

要するに、書き心地が全く異なるというわけです。
そんなもん目利きでわかるかとか言わない。